悪魔の誘惑その2
admin≫
2011/04/28 18:34:48
2011/04/28 18:34:48
その黒い布切れに、男は、たまらず頬擦りをし、ストッキングに思わず顔を埋めていた。
プーンと甘酸っぱい汗の匂いがする。
それだけで、男の興奮は頂点に達しようとしていた。
もう…もう、がまんできない。
男は、スラックスのベルトをはずした。
その瞬間に…。
男は後ろに立ちはだかる人の気配を感じた。
「どっ、どうして…ここに…」
「ここにいちゃいけない?そんなこと言える資格があるの?フフッ…そんなに欲しかったの」
せせら笑うように、女は男を見おろして言った。
「ちっ、ちがいます、私は…」
「その姿はなあに?どうだった?私のストッキングの匂いは?」
「…」
男の顔色は変わり、返す言葉さえ見出だせないでいる。
すべては女の計略どおり…。
それが囮であることがわかっていても、衝動を自制することはできはしない。
女は、黒いハイヒールの先で、男の股間踏みつけ…ぐりぐりと踏みしだいた。
「うっ、ああー」
「なぁに、手伝ってあげてるのよ!まさかいやだとは言えないわよね。逆らったりしたら、どうなるか、わかってるでしょ」
女は、ハイヒール越しに、その変化を感じとった。
「あら、いったい、どんな神経をしているの。思っていたとうりに、お前は、変態のようね…」
悪魔に魅了されてしまったかのように、誘惑の罠にかかってしまった…。
けれど、もはや後悔などしていない…。
この背徳。
喜び。
快楽。
もっと、もっと…知りたい。。
うふふ。
貴方も悪魔に誘惑されるかも?
悪魔の誘惑
admin≫
2011/04/22 18:38:19
2011/04/22 18:38:19
そこはオフィス…。
もう夜の十時を回っていた。
オフィスには男の部下である女と二人だけだった。
女は、帰り支度を始めていた。
タイトスカートから伸びる脚の線が、黒いストッキングをつけているので、余計にしなやかに見える。
男は、思わず女の脚に見とれてしまった。
背中がゾクッとして、胸の動悸が高まっいくのを抑えることができない。
「どうしました?私の脚に何かついています?」
「いっ、いいや…べつに…」
女は微笑みながら呟いた。
そして、バックの中から何か小さな袋を取り出して、デスクの後ろのゴミ箱に投げ入れた。
「お先に失礼します。」
「ああ、お疲れ様」
彼女が帰ってしばらくすると、男は、まるで夢遊病者のようにフラフラと歩きだした。
何度も、何度も、辺りを見回し、歩き回っていたが、とうとう意を決して、彼女のデスクのゴミ箱を覗いた。
いけない…こんな事をしてはいけない…、そう心に言いきかせてはいたが、衝動を自制することは不可能だった。
男は、ゴミ箱から袋をとりだし中を開けた。
その中から、小さく丸まった黒い布切れ取り出し、見つめながら床にうずくまっていた。。
こっ、これは彼女のはいていたストッキング…
(つづく)